ブルグミュラーは、調性にこだわりのある作曲家の一人です。「25番」「18番」「12番」の3つの練習曲集をすべて聴いてみると、調性ずつそれぞれ共通する性格があることに気付きます。もちろん、人によってどう思うかは違うと思いますが、調性順に彼の曲の共通点を紹介したいと思います。

 

ハ長調…始まりの調に相応しい、希望に満ち溢れた明るさ。

 

25…素直な心 子供の集会 進歩 狩り せきれい なぐさめ 貴婦人の乗馬

18…「内緒話」 「真珠」 「明るい少女」 「素早い動き」

12…Allegretto

 

イ短調…エキゾティックな哀愁とひそやかな情熱。

 

25…アラベスク さようなら

18…「セレナード」

12…Allegro vivace

 

ト長調…透明感のある落ち着いた明るさ。

 

25…牧歌 清い流れ スティリアの女 天使の合唱 つばめ

18…「家路に着く牧童」 「泉」

12…Andante

 

ホ短調…どうしようもない心の叫び。

 

25…気がかり

18…「アジタート」

 

ニ長調…これ以上ないくらいの愛らしさ。

 

25…優しい花

18…「紡ぎ歌」

12…Andante

 

イ長調…大人っぽい落ち着いた美しさ。

 

25…アヴェ・マリア

18…「ゴンドラ漕ぎの歌」

12…Allegro

 

変イ長調…ピアノに相応しい響きを生かしたロマンティックな美しさ。

 

25…舟歌

18…「朝の鐘」

12…Adagio-Cantabile

 

変ホ長調…たくましさを通り越して、哀愁すらも感じさせる。

 

25…帰り道

18…「別れ」

12…Moderato

 

ハ短調…「人生苦もありゃ楽もあるさ」を訴えるようなドラマ性。

 

25…バラード

18…「ボヘミアン」

12…Allegro agitato

 

ト短調…曖昧で繊細な哀愁。

 

25…ちょっとした悲しみ

18…「空気の精」

 

ヘ長調…ちょっと気取った優雅さのある明るさ。

 

25…無邪気 優美 おしゃべりさん

18…「子守歌」 「森での目覚め」 「マーチ」

12…Allegro

 

ニ短調…オペラのようなドラマティックな情熱。

 

25…タランテラ

18…「雷雨」

12…Allegro vivo

 

12番にしか登場しない調。

 

変ロ長調…Allegro

ホ長調…Allegro non troppo

 

実際に調性順に聞いてみると、各調の曲にはそれぞれ共通するものを感じることが出来ます。特にハ短調の曲は「ベートーヴェンが運命なら、ブルグミュラーは人生。」と訴えている感じがしてきました。それに、イ長調や変イ長調の曲は調号が多いだけこの時代にふさわしい、ロマンティックな美しさを持った曲になっており、ただの指の運動だけの練習曲でない…と言うことがよく分かります。

また変ロ長調、ホ長調は「12番」になって初めて登場しましたが、ブルグミュラー自身はこれらの調は初心者には難しいと思っていたのでしょうか。教則本でこれらの調を登場させているバイエルとの調に対する考え方も分かって面白いですね。

このように、ブルグミュラーも違う視点から見ると結構新しい発見がありますね。

今日は、ショパンの誕生日ですので、ショパンとショパンの弟分と呼んでいるスクリャービンのピアノ曲をクレオに投稿しました。

例のサウンドフォントを使って演奏させていますが、やはり雰囲気が違って聴こえます。

 

ショパン バラード集 ショパン マズルカ Op59

ショパン スケルツォ集 ショパン マズルカ Op63

ショパン マズルカ Op6 ショパン ポロネーズ集

ショパン マズルカ Op7 スクリャービン 左手のための小品 Op9

ショパン マズルカ Op30 スクリャービン 24の前奏曲 Op11

 

やはり、私のような未熟なMIDIもかなり迫力のある演奏に聴こえますね。また、入っているノイズも、最近では古いレコードの録音みたいで味があるように感じられてきました。

4月辺りから再びオリジナル音楽を制作するつもりですが、その際にもこの音源を使ったMP3をクレオに投稿していきたいと思っています。